七宝麻辣湯では、30種類以上の薬膳を使用しています。ここでは、使用している薬膳の一部をご紹介します。
白豆蒄 [ピャクズク]
ショウガ科のカルダモンの成熟果実を乾燥したもの。胃の働きを高め、消化不良やお腹の膨満感を解消します。口臭予防にも効果的。
肉桂 [ニッケイ]
クスノキ科の常緑樹。「ニッキ」「シナモン」とも呼ばれます(厳密には部位や乾燥方法が異なります)。健胃整腸作用があり、風邪薬や神経痛薬にも配合されてます。
花椒 [ホアジャオ]
ミカン科サンショウ属の落葉低木で日本の山椒とは同属異種。ビリビリとしびれる辛さが特徴で、健胃、鎮痛、駆虫作用があるといわれます。
羅漢果 [ラカンカ]
中国では不老長寿の神果とまで呼ばれる、ウリ科の多年生つる植物。ノドや肺を潤し、解熱や肝臓の不調などに幅広く利用されています。
良姜 [リョウキョウ]
ショウガ科コウリョウキョウの根を乾燥したもの。漢方胃腸薬の「安中散」にも配合されていて、芳香性健胃、発汗、解熱、鎮痛、整腸効果があります。
党参 [トウジン]
キキョウ科ヒカゲツルニンジンの根で、中国の山西省や四川省が主な産地。血圧降下作用、疲労回復のほか、食欲不振、末端冷え性などに効果があります。
孜然 [ジーイェン]
カレーに必須のスパイスで「クミン」の名称が一般的。世界中で料理に広く使われており、肝機能改善、片頭痛の緩和、消化促進、強壮などに効果があるといわれます。
丁子 [チョウジ]
日本では「クローブ」という呼び名で親しまれている、肉料理やカレーでおなじみのスパイス。鎮咳、解熱、鎮痛、鎮静、しゃっくり、消炎、利尿などによいといわれます。
香叶 [シャンイエ]
クスノキ科ゲッケイジュの葉を乾燥したもの。「ローリエ」とも呼ばれます。リウマチや神経痛などの痛みに使用するほか、食欲増進にも効果があるといわれます。
淮山 [ワイサン]
山芋を乾燥させたもので「山薬」とも呼ばれ、古くから漢方薬として珍重されています。男性ホルモンを作るDHEAや美肌効果のあるコンドロイチンを含んでいます。
大茴香 [ダイウイキョウ]
八角やスターアニスとも呼ばれる、中華料理の定番スパイス。血の巡りや消化を良くするといわれており、腰痛の漢方薬「悪仙散」にも配合されています。
棗 [ナツメ]
さっぱりとした甘みが特徴のクロウメモドキ科の落葉高木の果実。強壮作用や鎮静作用、生理痛の緩和などに効果があり、さまざまな漢方薬に配合されています。